勝手に好きになっただけ



「あれ、森さん?」

「あらキョン君。」

「お久しぶりです。」

「ええ、ホントね。
 その後お変わりないかしら。」

「ええまあ…。
 えっと、古泉に用事ですか?」

「ああ、今日は違うの。別のメンバーに少し…。」

「別の…って何人入れてるんですか、この学校に。」

「知りたい?」

「…いえ、遠慮します。
俺が知る必要のある時で結構なんで。」

「賢明ね。でもキョン君になら教えても構わないのよ?」

「…森さんみたいな美人にその言い方は反則ですよ。」


「……。」


「森さん?」

「ああ、ごめんなさい。
なんでもないわ。

……反則はどっちかしら。」



「?何か?」

「…ふふ。じゃあ私はこれで。」


「あ、はい。
じゃあまた。」



「…ええ。また、ね。」





####


「どうしたんです、森さん?顔がにやけてますが。」


「え…いえ、何でも。」


「そうですか。」


「あ、キョン君。」


「ええ?!」


「あなたもですか…森さん。」


「あ…。」


「全く、機関員だけで何人目になることやら。
古泉から始まって協力者も夢中ですからね。」


「……。」


「機関が神でなく彼の親衛隊にもなりかねませんね…。」


「冗談…で済ませたいわね。」
「ええ、至極同感しますよ。」




END




森→キョン←その他でした。
最後の方の会話相手はまだ知らない機関員てことで。



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